30時間というのは、かなり長い時間である。日常生活であれば、朝起きて朝食をとり、出勤して、午前中の仕事をこなし昼食。その後、午後の仕事を行い退社。自宅に帰り夕食。そして少しテレビでも見て就寝。翌日また起きて朝食、出勤、昼食。このあたりでようやく30時間となる。ざっと丸一日半。

3か月後に迫った100マイルのトレイル・レース。制限時間は30時間。初めての100マイル走である。完走が第一目標であり、制限時間を大きく下回ることは期待できないだろう。レース前後の時間を合わせると実際には、30時間より遥かに長い時間となる。眠らずに起きているだけでも楽ではない。その間、ひたすら山中を走り続けるというのはどんな感覚なのだろう。足腰のみならず、体のすべてが痛み、真っ暗な山中で立ってられない程の疲労、更にそこに睡魔が襲い掛かかる・・・


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年甲斐もなく制限時間30時間の100マイルレースに申し込みをしたは良いものの、全くの未知の世界。日々トレーニングを重ねながらも、「こんな練習で無事に100マイル(160km)完走できるのだろうか?」と不安が募る毎日。募る不安を克服するためには、課題を明確にして一つ一つ乗り越えて行くしかない。ということで、克服すべき5つの課題を洗い出し、それぞれに対する対策を講じ始めたのがレース6ヶ月前。それから早くも5月、6月、7月が過ぎ、残すところ3ヶ月となってしまいました。焦っても仕方が無いので、今一度課題の見直し、まぁ、そこそこの進捗具合でしょうか?

レース前6ヶ月の課題設定はコチラ 
http://nick-d.blog.jp/archives/17145642.html
 

課題1. 適度な走りこみ

過度の疲労なく怪我をせずに走り込める距離として目標としたのが、月間走行距離350km400km。かなり抑え目の設定をしたものの、4月は293km5月は290km6月は290km7月は285kmと、距離的には順調とは言えない感じ。一方で、6月に72km7月にも61kmと長距離・長時間のトレーニングを行い、まずまずの感触。通常は平日に10km4~5回。土曜に30㎞〜程度を走り、日曜は休養としています。直近2ヶ月は長距離トレーニングを優先したため、前後の休養を取ったのが月間走行距離が伸びなかった主な理由。目標の350㎞~には届いていないながら、長時間・長距離に耐える体力づくりは、そこそこ順調だろうという印象。8月はある程度距離も稼ぎ、目標距離数に近ずける必要があります。

 

課題2. 体幹トレーニング

カイロプラクティスの先生にビーフジャーキーものだと言われた腰。その後も痛みは続いていますが、幸いにも悪化はしていない感じ。日頃の腹筋とわき腹の筋肉トレーニングと合わせて、最近改めて始めたのがオフィスでのバランスボール利用。数年前からオフィスでは、基本一日の半分程度は立って仕事をしています。座るときには普通の椅子を使っていましたが、圧が低くなっていたバランスボールに空気を入れ、最近では立ち仕事、椅子、バランスボールの三つを組合わせて日常的に体幹トレーニングを意識しています。またストレッチでは欠かさず、背中のジャーキーを伸ばすように心がけています。

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(椅子の代わりにバランスボールを使ったデスクのセッティング) 

 

課題3. 夜の眠気対策

正直、こればっかりはどうしたものかと悩んでいました。眠らない練習をするのが効果的とは思えないし・・・40時間以上も続く耐久レースの参加選手たちに拠るとレース前数日間の寝貯めが効果的とか。寝貯めのほかにも何か良い対策がないか思い悩んだ結果、行き着いたのがオフィスから自宅までの夜中ラン。普段は車通勤ですが、7月のとある金曜日、朝4時に起きて、のんびり朝食を取り、電車出勤。終日仕事をし、午後6時半に60㎞ほどの彼方にある家路を目指していざ出発。途中、信号待ちやコンビニでの水補給。更には道に迷ったりで、思いのほか時間を要して、最終的に家に辿り着いたのは8時間後の午前2時半。走行距離にして61㎞。漸く寝たのは4時少し前。結果として24時間近くを仕事とランで費やした事になります。走っている最中は真夜中を過ぎても特に眠くならず。おそらく睡魔は朝方近くが最高潮と思われますが、今回の実験で、何とかなりそうだという希望みたいな物が見えてきました。
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(オフィスから自宅までの38マイル(61km)。かなりのアップアンドダウン) 

 

課題4. メンタルの強化

雨にも負けず、灼熱の太陽にも負けず、吹きつける極寒の風にも負けず、疲労や眠気にも負けず、真っ暗闇の山中での孤独にも負けず走り続ける。と言うのが、ウルトラランナーと前回お伝えしたように、長い耐久レースでは強い精神力が必要とされます。この6月、トレーニングの一環でリム・テゥー・リム・テゥーリムと呼ばれる、グランドキャニオンの南北リム横断x往復の72kmの単独ランを行いました。パークレンジャーからは危険だから止めろと言われながらも、昼夜走り続け17時間掛けて完走。この経験は、メンタル強化に大いに役に立ったと考えています。一度のチャレンジで一気に精神力が強くなるとは思えませんが、積み重ねありき、ということで、引き続き強化策を探していきます。

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(グランドキャニオン南北リムを単独で往復。周囲数キロの渡って誰もいない暗闇を一人で走りきった) 

グランドキャニオン往復は、前編・後編の二回に分けて投稿してます。
 
http://nick-d.blog.jp/archives/18086340.html

 

課題5. 栄養補給

グランドキャニオン南北リム往復では愛用しているTailwind NutritionStinger Waffleのみで17時間を凌ぎました。これで、最低限の栄養補給は何とかなる事が改めて分かりました。週末のロングランの際には、レース時のエイドステーションでお決まりのピーナッツバター&ジェリーのサンドイッチを持参し、胃を慣らすようにしています。幾度と無く試していますが、未だ運動中のプロテイン系の食べ物はあまり得意ではなく、胃が変な感じになります。もう暫くポテトチップやM&Mチョコレートなど、エイドステーションでのお決まり食と合わせて様々なものを試して、何が適しているか(というよりは、何なら我慢できるか)を探らないとなりません。
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残すところ3ヶ月。先ずは怪我をしない事を最優先で引き続き課題の克服に努めていきます。

続編に乞うご期待。
http://nick-d.blog.jp/archives/19426559.html

By。Nick D.