東京駅から西に向かうと、神奈川県を通り抜け、富士山麓を通り越し、静岡市も越えて焼津市あたり。方角を変えて北に向かうと、宇都宮を越えて、日光も越えて、那須塩原も越えて、福島県の白河市あたり。これらが何かと言うと、東京から直線で100マイルの距離。
 

これまで、フルマラソン、アイアンマン・トライアスロン、100kmウルトラマラソンなど、様々なエンデューランス系のレースに挑んできましたが、100kmの次はというと、当然100マイル。という事で、歳甲斐もなく100マイルのトレイルレースの申し込みをしてしまいました。今回の新たな挑戦の舞台に選んだのは、112日に北カリフォルニアで開催されるRio Del Lago 100というレース。残された時間は6ヶ月弱。

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トレイルランニングランキング
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(伝説のレースWestern States 100のコースを一部走る) 
 

100マイルはキロメートルに換算すると160km。マラソンの約4倍の距離。制限時間はアイアンマンの17時間、100kmマラソンの20時間から一気に延びて、30時間。丸一日以上、昼夜を問わず走り続ける、今までとは次元の異なる世界。
 

今回もまた、今まで同様に孤軍奮闘で、自分自身を実験台にトレーニングを重ねる事になります。これまでも、様々な課題をクリアーして、挑戦したレースは何とか全て完走してきました。マラソン練習中は膝の痛み、トライアスロンを始めた時は、オープンウォーターでのスイムの恐怖心克服、曲がらずに真っ直ぐ泳ぐ、バイクのパンク修理、レース中の栄養補給等など。
 

今回は30時間のレースとあって、今までの延長では完走は困難。ついては、今一度、課題の洗い出しをして、一つ一つ克服していく必要があります。未知の領域ながら、現時点で思いつく課題は大きく分けて、適切な量の走り込み体幹トレーニング夜の眠気対策メンタルの強化栄養補給の5つ。これから6ヶ月の間に、新たな課題が見えてくるかもしれませんが、とりあえずは、これらのつの課題に対する対策を講じながら準備をして行く事になります。上手く事が運ぶと良いのですが・・・正直、かなり不安。それぞれの課題の詳細はと言うと、

1.適切
な量の走りこみ
アップダウンの激しい野山を160km駆けるとなると、相当な脚力が必要。当然、今まで以上の走り込みが欠かせません。その一方、無理なトレーニングは怪我の原因になるので、体調を見極めながら、慎重に走る距離を伸ばしていく必要があります。今回の目標は、あくまでも30時間以内での完走。拠って、スピードトレーニングは不要でSLD(スロー・ロング・ディスタンス)とトレイルでのアップ・ダウンが中心。過去の経験から、怪我をせずに走れる月間走行距離は、350km400km4月の月間走行距離が293kmだったので、これからレース2ヶ月前の9月にピークを迎えるように、体調を見極めながら徐々に延ばしていきます。

2.体幹トレーニング
ここ数年、長距離を走っている時に辛くなるのは、脚よりも、どちらかと言うと腰。もう、歳なんだから、無理をするなと言う体からのメッセージでしょうか?日常生活でも辛い時があります。3年ほど前に首の不調でカイロプラクティスで治療を受けた時のこと。先生から「オー・ノー!、ユーの腰、筋肉がビーフジャーキーみたいになってるわよ~」と言われた事があります。ビーフジャーキーの意味を聞いたところ、「首の治療が終わったら教えてあげるわ」と言われたきり、結局意味は分からず。何はともあれ、腰が良くないのは事実。よって、腹筋と周囲の筋肉を、より一層、強くする必要があります。ビーフジャーキーが100マイル走でどの程度がんばってくれるか、残り数ヶ月の体幹トレーニング次第。

3.夜の眠気対策
24時間以上、駆け続けるウルトラマラソンや、アドベンチャーレースなどの耐久系のレースでは疲労と睡眠不足で、幻覚を見たり、幻聴を経験する事も珍しくないとか。これまでに全く体験した事のない領域なので、正直、どんなトレーニングが効果的か見当もつきません。唯一、分かっているのは、レース当日に想定外の事が起こらない様に、一度はそれに近い環境に身を置く必要があるだろうと言う事。一度経験した事は、体が記憶して2度目以降は多少は容易になると。とは言っても、トレーニングで一日中、眠らず走るというのは現実的ではないし・・・ まぁ、未だ少し時間があるので、どうするか考えて見ることにします。


4.メンタルの強化
雨にも負けず、灼熱の太陽にも負けず、吹きつける極寒の風にも負けず、疲労や眠気にも負けず、真っ暗闇の山中での孤独にも負けず走り続ける。と言うのが、ウルトラランナー。頼れるものは自分の脚とメンタルのみ。ゴールまで辿り着けないレーサーの多くは、疲労や途中での怪我もさることながら、何よりも気力が萎えてしまうのが主な原因との事。ウルトラマラソンは体力よりも、メンタル力のスポーツと言われており、如何にして強いメンタルを維持できるかが完走の鍵となります。残された時間で、メンタルを強化するために、何が出来るのか・・・?

5.栄養補給
長いレースとなるので、途中での栄養分の補給が極めて重要。走り続けるのに必要なカロリーを摂取するのは当然ですが、エリートランナーであれば、高いパフォーマンスを維持するために、消化が早く、長時間持続的にエネルギーを供給する、効果的なカロリー補給が大きな課題となります。私の場合は、上位入賞を狙うようなランナーではないので、栄養補給食に求めるものは至ってシンプル。走り続けれるのに最低限必要な軽量・コンパクト、且つ胃腸に負担が掛からないもの。と言うのも、レース中は疲労で胃腸が食べ物を受け付けず、吐いたり、更には消化器官の機能低下で下痢を起しす事も頻繁にあります。何が自分に合っているかを見極めるためには、ある程度レース環境に近い疲労状態で、色々な補給食を試すしかありません。過去のレースで色々試してきているので、自分の体のこと分かっているつもりではおりますが、今回はなんと言っても30時間。もう少し、実験を繰り返す必要があります。

アイアンマンの栄養補給について書いたブログがありますので、こちらを参考にしてください:

http://nick-d.blog.jp/archives/16602033.html


100マイル完走を目指して、11月迄これらの課題を中心にトレーニングをし、時折、進捗情況を伝えて行きたいと考えています。私の経験が100マイルレースの挑戦に向けてトレーニング中のランナーの役に立つと良いのですが。

レースまで3ヶ月と迫った8月時点での続編はコチラ
 
http://nick-d.blog.jp/archives/18543708.html


by Nick D