中学・高校の校内マラソン大会はいつも仮病でサボり、体育の1500m走ではダラダラ歩きで先生から怒鳴られたりと、走る事とは全く無縁の青春時代。フルマラソンを走るような人達は、若い頃から熱心に運動を続けていたり、持って生まれた身体能力の高い、自分とは違う特別な人達なんだろう、と長い間思っていました。

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トレイルランニングランキング 
 

それが10年ほど前に、ひょんなことから近所で開催されてるハーフマラソンに参加することに。多少の事前練習はしたのですが、当然、準備万端な筈は無く、10km前で膝が痛み始め、さんざん苦労した挙句、辛さだか喜びだか分からない涙のゴール。過去に経験したことの無い涙のせいか、このハーフマラソンを切欠にすっかりランニングに嵌ってしまい、アスリート人生を歩むことになります。


トライアスロンを始めた頃の冴えないストーリーはこちらから:

 

翌年は初のフルマラソン完走。その後、トライアスロンを初め、徐々に距離を伸ばし、鉄人レースとも呼ばれるアイアンマンレース(スイム3.8km+バイク180km+ラン42km)を完走。続いて、トレイルランニング。山あり谷ありのオフロードを走るレース。こちらも20kmから始め、50km100kmと距離を伸ばして、今は制限時間30時間の100マイル(160km)レースのトレーニング中。50歳を超えた今でも新しいチャレンジに挑んでいます。

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(緑豊かな早春のトレイル。走りながら笑みが出るほど美しい景色が家からすぐ) 

 

42kmを超える距離のマラソンは、総称してウルトラマラソンと呼ばれていますが、今では、すっかり野山を駆け回るトレイルのウルトラに嵌っています。正直、何でこんな事になってしまったのか、自分でも良く分からず。敢えて言えば、ロードを走るマラソンや、トライアスロンと比べて、自然にどっぷり浸れる魅力でしょうか?トレイルでは、季節の移り変わりを肌身で感じる事ができます。スポーツとしては極めてシンプル。沿道からの声援も無く、多くは参加者も少ないため孤独なトレイルを昼夜を問わず、ひたすら自らの足を頼りに走るだけ。そこにあるのは、自分自身と自然のみ。
 

後日、完走した100マイルのレースレポートはこちら。途中、野生のピューマ遭遇のハプニングも


テレビや雑誌でエリートアスリートのストイックな生活を目にする機会は多々ありますが、素人の普通の勤め人のウルトラランナーの日常生活を覗き見る機会は稀。という事で、今回は私の日常生活の一部を披露します。
 

食事や健康管理に気をつけて、よっぽどストイックな生活をしているんですよね?と聞かれる事が少なからずあります。ところが、自分ではストイックな生活をしているという自覚は全くありません。どちらかと言うとズボラな性格なので、面倒なことは、ある程度ルールを決めて、あとは考えずに毎日繰り返すのみ。
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(バスケスロックと呼ばれる奇妙な形の岩。映画の撮影にも良く使われる)

決めた事を繰り返してさえいれば、その他にあまり制約は無し。ビールを楽しんで、ジャンクフードもオッケー。ただ暴飲暴食しないように注意する程度。今風に言うとルーティン化によってサステイナブル(持続可能)な仕組みを作るというのでしょうか?故スティーブジョブスが、いつも三宅一生デザインの黒のタートルネックを着て、服を選ぶ面倒な時間を省いていたのと同じようなコンセプトと言うと、ちょっと大袈裟でしょうか?

何はともあれ、ルーティン化は、ビジネス、ダイエット、健康管理など、日々の生活の様々な場面で応用できるというのが持論。そんな私の健康維持、トレーニング、家族との時間捻出を効率良く行う、毎日のルーティンはこんな感じ。
 

1.アップルビネガー入りの水を一杯

朝起きて先ず最初にするのは、アップルビネガー入りの水をコップ一杯。日本でも昔から、「一日りんご一個、医者いらず」と言われているように、リンゴは百薬の長。(英米の諺なのですがで、日本では言われていませんでしたっけ?)皮をむいて食べるのは面倒くさいのでアップルビネガーで代用。リンゴ酢はダイエット効果を始め、抗菌効果、血糖値コントロール、高血圧予防など様々な効用があるとか。実際のところは良く分からないのですが、なんだか体に良さそうなので毎日続けてます。
 

2.フルーツ・チアシード・ヨーグルト

平日の朝食で毎日欠かさないのが、フルーツとチアシードを入れたヨーグルト。最近良く耳にするチアシードはメキシコ原産で、中米では古くから食されています。食物繊維、鉄分、オメガ3などが豊富に含まれ、アンチエイジング、コレステロール低下作用など様々な効能があると言われています。とは言うものの、アップルビネガー同様に良く分からないので、とにかく毎日続けてます。ヨーグルトの後はアーモンドミルクでシリアル、またはオートミール。美味しいとは言い難いのですが、継続は力。
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(毎日食べているチアシード入りフルーツヨーグルトはこんな感じ)
 

3.いつでも階段で

朝食の後は車で出勤。オフィスまでの距離はというと、何と約50km。アメリカは広いんです。一時間程度掛けて通勤し、オフィスの駐車場に着くと6階まで階段を登ります。これも何年か続けている日課の一部。
 

4.仕事は立ったまま

数年前に、朝起きたら急に首が動かなくなっていた事がありました。痛みを伴い、腕の痺れも。数日しても一向に良くならないのでカイロに行てみると、何と頚椎椎間板ヘルニア。所謂、首のヘルニア。原因はと言うと長時間のデスクワーク。確かに、事務所仕事で座っている時間が長く、また車での移動時間も長いため一日中座りっぱなし。その後、3ヶ月に渡って通院し、首を引っ張ったり、様々な治療を施し、漸く普通の生活を送れるように。それを切欠に、仕事は立って出来るようにデスクをセッティング。今では1時間半を目処に、立つ座るを繰り返し、一日の半分は立って仕事をしています。
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(モニターを上に伸ばして、ロボットの脚のようなキーボードトレイを使って立ち仕事)
 

5.腹が空いたらナッツ

朝食が軽めなので、10時を過ぎる頃になるとお腹が空いてきます。そこでスナックとして常備しているのがナッツ。カシューナッツとピスタチオナッツを混ぜたものを食べて空腹を凌ぎます。週末の外出の際も、何時でも何処でも小腹が空いたらナッツ。
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(Costcoの塩入りと塩無しのカシューナッツ、更にピスタチオナッツを混ぜたのお気に入り)
 

6.ランチ

営業職のため外食も多いのですが、オフィスにいる時は、買い置きしている塩分控えめの野菜ジュースに、家から持参のターキーサンドイッチ。あるいはサラダと、これまた買い置きしているツナ缶でプロテイン補給。昼前にナッツを食べるのでランチの量は少なめ。


7.夕刻ラン

仕事もルーティン化で効率よく片付けて、可能な限り早めに切り上げ。ほぼ毎日、10kmくらい走ります。ランニング用の靴やウェアーは車の中に常備してるので、外回りでアポが夕刻に海の近くで終わった時には、ビーチを走ることも多々あります。

多くは、平日
4回+週末1回で合計で週に5回。最低でも週4回は走るようにしています。夜遅い日が続く時は、仕方ないので早起きして朝ラン。
 

8.ストレッチ

走った後は、10分程度の軽いストレッチ。それほど時間は掛けず、張っている筋肉や、痛みのある筋を中心にストレッチならびにマッサージ。
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9.週末ロングラン

土曜の朝は、早起きして長めの距離を走るのが習慣。平日の走り込みで、いつでも長距離を走る準備は出来ているので、参加予定のレースに合わせて20km30km程度。時には40km超も。朝食は家族皆で一緒にするのが習慣なので、朝食時間から逆算して走り始める時間を決めます。時には4時起きで眠い目を擦りながら家を後にする事も。早起きはキツイですが、家族揃っての朝食から始まり、一日有効に使えます。翌日の日曜日は安息日で少し朝寝坊。
 

ざっと毎日の生活はこんな感じ。アイアンマンのトレーニングをしていた時は、月曜はスイム、その他の平日はラン、土曜はバイク等、異なったスケジュールを組んでいましたが、基本コンセプトは同じ。健康を維持するための食事や、最低限しなければならない事をルーティン化すると、今日は何を食べようかとか、何をしようかとか考える必要が無く、ただ繰り返すのみ。逆に、夕食や週末には酒も飲み、好きなものを食べて、本を読んだり、家族と出掛けたりと、精神的・時間的な余裕が出来ます。因みに、家での食事の際には米は基本、玄米にしています。
 

ウルトラマラソンやアイアンマンのトレーニングには多大な時間が必要で、健康管理と合わせて、タイムマネージメントが極めて重要。試行錯誤の末に行き着いたのがルーティン化。仕事でも日常生活でも、毎日繰り返し行うべきタスクを把握してルーティン化する事により、継続的かつ効率的に作業をこなす事が出来るようになります。すると、必然的に残った時間を有効に活用することが可能に。面倒くさい事は、考えずにできるだけ単純に行う仕組みを作るという事でしょうか?試してみる価値はあると思いますよ。
 

By Nick D.