Day 6: ザイオンキャニオン。 

グランドサークルの旅6日目は、私のお気に入りザイオン国立公園(お気に入りが多いのですが・・・)。ザイオン国立公園はコロブとザイオンの二つのセクションに分かれており、異なったエントランスからのアクセスとなります。

にほんブログ村 旅行ブログ アメリカ旅行へ
にほんブログ村

502AB479-889E-4FC2-8FDB-3E0ABAD815F9
(コロブセクションの風景。夏でも訪れる観光客は少ない)

両セクションを結ぶ道路はなく、ザイオン・トラバースと呼ばれる
77kmのトレイルのみ。一般的には3日~4日ほど掛けてのトレッキングコースとして人気がありますが、多くのトレイルランナーもザイオン横断に挑んでおります。コース最速記録は何と6時間50分。歩いて3日間以上かかる山あり谷ありの77kmのルートを7時間弱とは凄まじいスピード。記録はさておき、私もトレイルランナーの端くれ。是非一度は走ってみたいと思っています。
AE39C2C8-C5DF-49A1-A408-B8B68A672164
(左上がコロブ、右下の四角に囲った部分がザイオンセクション)
 

今回は多くの観光客が訪れ、施設も充実しているザイオンセクションに絞ってお話しをします。ザイオンセクションは、ビジターセンターのあるサウス・エントランスから、峡渓谷で知られる、ナーロズの起点となるテンプル・オブ・スィナワバまでのシーニック・ドライブが中心となります。片道10kmの比較的小さなエリア。春から秋にかけての観光シーズンは一般車両は入れません(ザイオンロッジ宿泊客を除く)。アクセスはシャトルバスのみとなります。名前の通り景観豊かなシーニック・ドライブは、緩やかに流れる(時には濁流で猛威を振るう)バージンリバーに沿って、両側に迫る赤色の巨岩の間を蛇行します。ビジターセンターに車を止めると、その後はシャトルバスでの移動で見所を網羅でき非常に便利。
D2638B4B-7A1E-4F95-BC59-774C6732B40B
(緩やかに流れるバージンリバー。シーニック・ドライブは川沿いを走る)
 
四季を通して何度もザイオンには足を運んでいますが、私の日課は朝のシーニック・ドライブ往復の20kmのランニングから始まります。ビジターセンターから走り始めると、行きは上りとなりますが、帰りは緩やかな下り。川沿いの絶景ワインディングロードをレッドロックに囲まれて走る至福の時間です。是非試してみたいが、20kmはちょっと・・・という方は、シャトルバスで終点でまで行って、下り道を走って戻ってくるルートをお勧めします。

DEC4F80D-BB10-46A9-9CF5-71D9279ABE5F
(ザイオンは真っ青の空にレッドロックが映える夏が格別ですが、観光客が殆どなく静まりかえった冬も捨て難い)
 

下りはサイクリングにも最高。シャトルバスで自転車も運べますので、上りで苦労せず、下りだけを楽しめます。唯一の難点は道幅が狭い事。走行中の自転車をシャトルバスは追い越してはならないという、園内のルールがあります。拠って、シャトルが後ろから近づいて来たら、一旦自転車から降りて立ち止まって待ちましょう。
 0AA9DDE8-1222-447B-85D3-393AD246A855

(上級者向けのトレイルから、家族連れでも楽しめるトレイルまで色々あり)


その
1.モデルコース編でも触れましたが、ザイオンキャニオンは、シーニック・ドライブを見て廻るだけだと、少し物足りない感じがするかもしれません。特に、グランドサークルの他の絶景を見た後では尚更。ザイオンでは、見ることよりも、アクティビティーを中心にプランを立てるのが楽しむ秘訣です。
IMG_7148
(キャンプ場で見かけたタランチュラ。キャンプの際には靴はテントの中にしまうのがお決まり)
 

グランドサークルを一週間で廻るモデルコースはこちらを:

http://nick-d.blog.jp/archives/14952112.html

ナローズで腰まで水に浸かってバージンリバーを遡るトレッキングや、断崖絶壁を鎖を伝って登るエンジェルズ・ランディングが特に有名。子供連れの方は、ナローズを奥まで行かなくても、少し川の中を歩くだけでも、とても楽しい貴重な体験になること間違いなし。その他にも気軽に歩ける、短いトレールが幾つもありますので、是非お試しください。

ザイオンは谷底のため夏の日中は気温がかなり上ります。晴れの予報であれば、朝の涼しい時間にエンジェルズ・ランディング等のトレッキング、午後暑くなってからナローズで涼をとるプランがお勧め。

一日、ザイオンキャニオンで楽しんだ後は、一路、不夜城ラスベガスに向かいます。ザイオンの南、スプリングデールからラスベガスまでは、約2時間半の道のり。辺りが暗くなった帰り道、砂漠の中に突如として現れる、ラスベガスの町の光の迫力に驚かされることでしょう。

7日目は、ショーを見て、ビュッフェで腹いっぱい美味しいものを食べて、グラドサークル一週間の旅の締め括り。 

 

ワンポイント・アドヴァイス

1. ナローズの歩き方
ナローズはザイオン渓谷を作り上げた、バージンリバーが岩を削って作り上げた狭渓谷。シャトルバスの終点である、テンプル・オブ・スィナワバが起点となります。ザブザブと水に浸かって川を遡るハイキング。歩きやすいスニーカーでそのまま入るのがお勧め(小石があるのでサンダルより靴)。トレッキングポールか杖があると便利。
IMG_5242
(水深は季節や流れの場所によって異なるので要注意。他のハイカーからあまり離れないように)

スプリングデールの町で川歩き用の靴やポールのレンタルがありますが、長いハイクでなければ、普通のスニーカーで充分。一旦歩き始めると終点は無いので、水位や周囲の人などを見て、どこまで行くか判断する必要あり。鉄砲水の危険がありますので、事前にビジターセンターで必ず天気を確認してください。ザイオンは晴れていても、上流で雨が降ると濁流となって襲ってくる可能性もありますので要注意。


2.  
エンジェルズ・ランディング
IMG_5280
(ザイオンキャニオンの象徴、エンジェルズ・ランディング)

ナローズ同様にザイオンの名物。起点となるのは、The Grotto Trailhead。往復約8キロ、標高差500m、所要時間は3~5時間程度。急勾配のスイッチバックを上り、断崖絶壁を鎖を伝って登っていく、スリル溢れるトレイル。落下事故もありますので充分な注意が必要。高所が苦手な人にはお勧めできません。鎖場を行くので、トレッキングポールは邪魔になるかもしれません。滑りやすいところも在るので、靴はグリップの良いトレッキング用のものがお勧め。
IMG_5301
この切り立った尾根道を通る。所々、鎖を伝って歩く)

3. ザイオンロッジのソフトクリーム
トレッキングで沢山カロリーを消費した後は、甘いもの。という事で、お勧めはザイオンロジのソフトクリーム。ここのソフトクリームが特別美味しいのか、トレッキングの後だから美味しいのかは分かりませんが、ザイオンではここで特大のソフトクリームを食べるのが家族みな大の楽しみ。騙されたつもりで、試してみてください。

因みにアメリカではソフトクリームとは言わず、ソフトサーブと言います。

By Nick D