Day 5: ブライスキャニオン。

今回のモデルコースでは、前日はモアブを午後に発ち4時間半のドライブ。漸くブライスキャニオンに到着した頃には、辺りは真っ暗です。実はブライスキャニオンは人里離れた土地柄、夜の闇の深さで知られており天体観測が盛ん。月の無い晴れた夜には、天の川もくっきりと見え、めったにお目に掛かれないほど美しい星空を楽しむことが出来ます。都会での生活に慣れた人達は、今更ながら星の数の多さに驚かされることでしょう。

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ビジターセンターにはアストロノミー・レンジャーと呼ばれる天体観測の専門家がいて星空の下、天体の話をしてくれます。毎年
6月後半の新月の前後には天体観測のフェスティバルが開催されます。
モアブからの移動で思いのほか時間が掛かり到着が遅くなっても嘆く必要はありません。この機会に満天の星空を思う存分お楽しみ下さい。

一夜明けて
5日目は、燦々と輝く太陽の下でのブライスキャニオン。前日は暗がりでぼんやりとしたシルエットしか見えなかった摩訶不思議なレッドロックの石柱をとくとご覧あれ。
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グランドサークルを一週間で廻るモデルコースはこちらから:

http://nick-d.blog.jp/archives/14952112.html

 
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(グランドサークルを一週間で廻るモデルコース。時計と逆まわりルート)
 

ブライスキャニオンは、キャニオン=渓谷という名前ではありますが、実際には川の流れが作り出した渓谷ではありません。雨風による侵食や、岩の割れ目に染み込んだ水が夜の間に凍結・膨張し岩をそぎ落とし、世にも不思議な石柱の谷を作り出しました。ニョキニョキと生える石柱はフーデゥーHoodooと呼ばれ、高いものは45mもあります。赤い石柱と緑の木々が立ち並ぶ谷底は、まさにおとぎ話の世界。
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そこで、この地に伝わるインディアンの伝説を少し。昔々、その昔、神々の時代にこの地に住んでいた人々がいたそうな。彼らは、辺りに生息する動物たちのことを気に掛けず、水を無駄使いし、木の実を食べつくし、好き放題をしていたそうな。それを見かねた神の使いであるコヨーテは、身勝手な人々を宴と偽り一同に集めて、フーデゥーに変えてしまったとさ。めでたし、めでたし。

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(よく見ると人の様に見えるフーデゥーも数多くある。どちらかと言うと、これはサルみたい)
 

余談になりますが、コヨーテはインディアンの間に伝わるおとぎ話によく登場します。多くは、ずる賢く悪戯好き。丁度、日本の昔話で村人を騙すキツネのような存在です。
 

ブライスキャニオン公園内の主要ルートは全長約30km。そこに13程のビューポイントが点在します。一番高いところはレインボーポイントで標高は9,100フィート。2,800m近くもあります。冬にはかなりの降雪となり公園南部は通行止めになることが多いので要注意。

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園内のアクセスははほぼ一本道で分かり易く、ルート上のビューポイントからはフーデゥーが立ち並ぶ驚きの光景を思う存分堪能できます。見逃してはならないのは、インスピレーションポイントとブライスポイント。

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(冬には降雪によりブライスポイント以南が閉鎖されることが多い)

グランドサークルを廻ると似たようなレッドロックを方々で目にしますが、フーデゥーの森は別物。数多い絶景の中でもブライスが一番良かったという声をよく耳にします。フーデゥーの森に下りて行く谷底へのトレイルが幾つもあります。勾配が急なところも在りますが、全般的によく整備されています。一歩足を踏み入れると別世界。是非、不思議の国を体験してみて下さい。

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(谷底は赤と緑の不思議な世界。リスやプレイリードッグなどの小動物も見かける)

ブライスで数時間過ごした後は、一路ザイオンキャニオンへ向かいます。ザイオンの南玄関であるスプリングデールまでは約2時間。

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ザイオンへは東の入り口からアクセスし、途中で公園内の幾つかのビューポイントを通るので、それらを堪能するためには日没から逆算して3~4時間前にはブライスを出発するのがお勧め。
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(碁盤の目のようなチェッカーボード・メサ)
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(イーストエントランスからのルート上ではビッグホーンシープも頻繁に見かける)

 
ワンポイントアドバイス


1.宿泊施設が少ないので早めの予約を
モアブ方面から回ってくると、どうしてもブライスキャニオン到着は夜になるので、できれば近くに泊まりたいところ。園内にブライスキャニオンロッジという施設があり、その他は公園の入口付近に幾つかの宿泊施設があるのみで近場の選択肢は限られています。ついては早めに日程を決めて宿泊先を確保する事をお勧めします。


2.ビジターセンターでの映画
ブライスキャニオンに限ったことでは在りませんが、殆ど全ての国立公園のビジターセンターでは公園紹介用の15分程度の映画が上映されています。古の人々の話や、地質の話など非常に興味深いものです。多くは英語の字幕付き。映画を見て知識を得てから公園を廻ると一層楽しみが広がります。ブライスでもフーデゥーの出来る仕組みをビジュアルに説明していたと記憶しています。是非立ち寄ってみて下さい。


3.
星空鑑賞
私自身はブライスキャニオンでの天体観測フェスティバルに出くわしたことはありませんが、同じく6月にグランドキャニオンのノースリムで開催されるフェスティバルに運よくあたった事があります。米国中の天体観測の愛好者が巨大な望遠鏡を持って集り楽しそうに夜空の星を観察していました。コンファレンスを通して情報共有や新たな発見の披露もしていたようです。高価な望遠鏡のため皆かなり気を使って取り扱っていましたが、観光客にも喜んで(誇らしげに)望遠鏡をのぞかせてくれていました。私もそこで土星の輪を始めて目にし大いに感激しました。運よく天体観測のフェスティバルに出くわせば幸いですが、そうでなくてもなくても、折角の機会ですので、少しだけでも夜空の星を鑑賞してみてはいかがでしょうか?

 

星空の観測

https://www.nps.gov/brca/planyourvisit/astronomyprograms.htm

 

天体観測のフェスティバル

https://www.nps.gov/brca/planyourvisit/astrofest.htm

 
次なる訪問地、ザイオンキャニオンの楽しみ方はこちらにて:
http://nick-d.blog.jp/archives/15914912.html

By Nick D.