昨年6月に続いて、2年連続での夏のグランドキャニオン。今回は家内と二人での谷底でのキャンプを含む一泊二日のトレッキング。前回の谷底キャンプは6年前。当時13歳の娘と10歳の息子、そしてメキシコから夏休みを利用して遊びに来ていた姪っ子の5人。6月の灼熱の太陽の下を延々と歩いた。かなり無理を強いたせいか、余り楽しい思い出ではないようで、今回の誘いには二人とも「行かないよ~」のそっけない返事。ということで、夫婦水入らずのアドベンチャーとなった。

渓谷内での宿泊(ファントムランチとキャンプ場)の予約の方法はこちら: 
http://nick-d.blog.jp/archives/14336614.html

 

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(未だ暗いうちに出発。周りには10名ほどのハイカー)

ルートは昨年と同様にサウス・カイバブ(South Kaibab)トレイルが起点。コロラド川岸のブライト・エンジェル(Bright Angel)キャンプサイトにて一泊し、同名のブライト・エンジェル・トレイルを上るルート。
 

サウス・カイバブ・トレイルヘッドはビレッジから少し離れているため、アクセスは若干不便であるが、大きく開けた絶景パノラマの連続でブライト・エンジェルを遥かに凌ぐルート。感動の連続であること間違いなし。下りであればこのルートが間違いなくお勧め。難点は日陰が殆ど無いこと、勾配が急なこと、そして途中に給水所が無いこと。拠って、登りはお勧めできないかなぁという感じ。
 

5時発の始発シャトルでトレイルヘッドに着き、薄暗い時間にスタート。途中のんびりと景色を堪能し、写真を撮りながら下ること30分程度、漸く太陽が顔を出し始める。薄っすら雲のかかった、まさに絶妙な色彩の朝日を拝みながら暫く至福の時間を過ごす。(お気に入りの一枚、パチリ)。
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陽が昇りはじめてからは、正に世界遺産の絶景の連続。(パノラマ写真をクリックして堪能ください)
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途中、ビッグホーンシープ(とは言っても角が小さいので、おそらくメス)のトボトボと歩きの出迎があったり、涼しい快適な下りハイクを楽しむこと
5時間程度で谷底に到着。距離にしてざっと11km。コロラド川を渡って、本日の目的地であるブライトエンジェル・キャンプサイトに正午前に到着。キャンプサイトは当然事前に予約済み。
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(トレイルの脇を歩くビッグホーンシープ。ハイカーを気に留める様子も無い)

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キャンプサイトはコロラド川の支流に沿っており、流れの緩い浅い川で水遊びができる。水洗トイレと給水所完備。ごみは要持ち帰りでちょっと面倒くさいが、環境保護のため致し方なし。因みに谷底への食料などの運搬はラバが隊列を組んで行う。
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(川に沿っていくつものキャンプサイトがある。多くは日陰が無く日中はかなり暑い。早目に到着すれば日陰のあるサイト、あるいは川へのアクセスが良いサイトを選べる)

昼食は持参のサンドイッチで済ませて、午後は川で火照った体を冷やしたり、近くを探索したりしてのんびり過ごす。夕食は、持参した紙パック入りのチリ産赤ワイン、スモークサーモン、ブラックビーンのスープに続いて、場違いなタイ風焼きそばパッタイ。谷底とは思えないちょっと贅沢なディナー(スープとヌードルはフリーズドライ)を楽しむ。
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(キャンプサイトには、それぞれテーブルがあり広々している)

暗くなってから、パークレンジャー主催のコロラド川の水政策の話を聞いて、ちょっと賢くなった気分で就床。レンジャーは、結構マジな水政策の話をした後、「サソリ探しに行きたい人は残って~懐中電灯を当てると光って綺麗なのよ~」と物好きを募ったが、余り人は集まらなかった。


翌朝は、午前
2時過ぎに起床、ゆっくり片づけをした後に3時に出発。周りは当然、真っ暗。星が綺麗だけど結構怖い。コロラド川を渡って暫く歩くと、後続の早足ハイカーのヘッドランプがちらちらと見え始め一安心。
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(正に一寸先は闇。空は満天の星空)

暗がりをヘッドランプの明かりを頼りに歩くこと
2.5時間、漸く周囲が明るくなるが、残念ながらお気に入りの、緑の木々溢れる小河川沿いのルートは、薄暗くあまり楽しめずに通過。また次回のお楽しみ。
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(インディアンガーデンを過ぎてからの上りの途中)
 
 

6時過ぎに中間地点のインディアン・ガーデンで軽い朝食。ここまで約8km。ここからリムまで更に7km。まだ陽が当たらない谷間のスイッチバックを幾度と無く折り返し、途中の朝日に映える絶景をかえり見る事、数知れず。到着後の朝食を何にしようかと家内と楽しく話しながら登ること3時間、午前10時過ぎブライトエンジェル・トレイルヘッドに到着。一泊二日のグランドキャニオン・アドヴェンチャーを無事終了。
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(サウスリムに到着、ブライトエンジェル・トレイルヘッドにて)

朝食後は一路、ロサンゼルスを目指すのみ。とは言うものの、未だホーム・スィート・ホームは何と
800kmの彼方・・・・やっぱりアメリカは広い。トホホ。

 

グランド・キャニオンは大好きなところで、ほぼ毎年行っています。昨年はサウスリムから、ノースリムまで走って横断しました。灼熱のトレイルランの様子を是非はご覧ください: http://nick-d.blog.jp/https:/lumina-magazine.com/archives/news/7531


ワンポイント・アドヴァイス

① ルート:

サウスリム発着の谷底往復のトレッキングであれば、サウス・カイバブで下り、ブライトエンジェルで戻ってくるのが絶対お勧め。往復の合計距離は約26km1500mの標高差があるので一日での往復は極めて困難。上級者以外にはお勧めできません。

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トレイルは往復とも一本道のため迷うことはほぼありません。愛用の
GPS時計Garmin Fenix3は殆ど役に立たず。GPS時計をご利用の方は、「もう少しで着くぞ~」のヌカ喜びにはご注意を。
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(渓谷内では時計付帯のGPSはこんな感じで飛びまくり)

渓谷内に入るのとリムから見下ろすのとはまったく異なった景観を楽しむことが出来るので、少しでも降りてみることをお勧めします。お試しハイクやショートハイクの場合は、途中に給水所、トイレがあり、トレイルの整備具合も良くハイカーが多いブライトエンジェルがベター。 

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② シャトルバス:

サウス・カイバブ・トレイルヘッドへは通常のシャトルではなく、ハイカーエクスプレス・シャトルという直行便が便利。出発はブライトエンジェル・ロッジ前。その後マスウィック・ロッジ横のバックカントリーインフォーメーションセンターとビジターセンターに停車。始発は4月は午前6時、5月は5時、6月~8月は4時、9月は5時。それぞれ一時間おきで午前中の3本のみ。


③ 出発時間:

夏~秋は日中の暑さを避けるために、朝一番のシャトルに乗って早い時間に歩き始めるのが望ましい。朝焼けの渓谷の美しさは最高。帰りも気温が上昇する前に登りきるためには、日の出を待たずに谷底を出発するのが望ましいが、途中の景色を楽しむには、日の出の2時間前くらいを目処に出発するのがお勧め。


④ 給水所:

サウス・カイバブは、本文でも述べた様に景色は格別だが日陰は無く、途中で水の補給場所も無い。拠って午前早い時間の下りがお勧め。給水場所は谷底ではブライトエンジェル・キャンプサイト、ファントムランチに複数あり。谷底からブライトエンジェル・トレールを通っての上りでは、インディアン・ガーデン(Indian Gardenを始め途中三箇所に給水所あり。

By Nick D